土佐闘犬(とさとうけん)の歴史は古く、そのルーツは14世紀に遡ります。
(闘犬そのものは12~13世紀ごろには行われていたようで、国宝・鳥獣人物戯画(※2)にその様子が描かれています。)
14世紀、当時の土佐藩で藩士の士気を高めるために奨励され、最初に使われたのが現在の四国犬(※1)といわれています。
江戸時代後期~明治時代、四国犬に、前田犬、オールド・イングリッシュ・マスティフ(Old English Mastiff)やブルドッグ(bulldog)、ブルテリア、グレート・デーン(great dane)などを交配され、これらの犬種の関与によって耐久力と闘争心のある闘技犬として固定されました。
この時代に加えられたマスティフの血を色濃く残していることから、土佐闘犬は現在ジャパニーズ・マスティフとも呼ばれています。
また一般的には土佐犬(とさけん・とさいぬ)と呼ばれています。
(※1: 四国犬はかつて土佐犬と呼ばれていましたが、土佐闘犬との混同を避けるため、四国犬と呼ばれるようになりました。また四国犬は中型犬で、ニホンオオカミと交配させたという伝承を持ち、日本犬としては最も素朴な風貌と評されます。)
(※2: 鳥獣人物戯画・丙巻)